普段、電車の中ではマナーへのスイッチを切っている。マナー違反をする意味ではなく周りに意識を持たないことにしている。自分自身もいつも背筋をピンと伸ばして立っているわけでもない。疲れている時はどこか早く座席が空かないかと願っている。車内にいる人は、ほとんどそう。仕事や学校、家庭への行き帰りの「素」の自分を露わにする人もいる。
気遣いが互いにできればそれにこしたことはないが、期待しすぎると余計に疲れる。だからこそ、ふとした瞬間に耳に入る言葉や気遣いにとても癒される。
上品な夫人2人の会話が心に優しく響いた。
「あなたの今日のネックレスとても素敵ね。これからも着けたほうがいいわ。」
「あら、そう?そんな風に言ってもらえてうれしいわ。なんだか気恥ずかしかったのだけれど、これからもするわね。」
相手の変化に気付いてポジティブな誉め言葉を自然に届ける、反対に素敵な言葉を届けられたら素直に受け取るほうがいい。
「そんなことない」「たいしたことはない」と謙遜しすぎると贈り物が届かない。嬉しい言葉や気遣いは受け取ってこそ。相手も気持ちが良い。日常は豊かになる。
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