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映画の醍醐味

ステイホームとリモートワーク、変化に対応して仕事も柔軟にこなしているものの、結構頭の中がパンクしそうになりつつある最近。

今日は少しだけ散歩しようと朝から心に決めて中目黒までスニーカーで歩きました。お気に入りのデニムを履いていたのに写真撮り忘れました。なぜなら美味しそうなジンギスカンのお弁当に気をとられてしまった。。。お店の前でじゃんじゃん焼いていい匂いがたまりません。

ちゃっかり買って復路はずっしりお荷物。目黒川沿いはすっかり初夏の雰囲気でした。その写真すら忘れてしまったのはお腹が空いていたせい。

ランチの後、まったりしていると娘が「ママおすすめのニューシネマパラダイス観よう」と誘ってくれました。私が若い頃に観た映画の話を娘とよく話します。ここ2、3日頭から煙を出して考え込んでいる私を心配して、声をかけてくれたのだろうな。

あの有名な音楽が流れて始まると、あれ?さっぱり覚えていない。何回も観たのに冒頭シーンはなんでこんなに忘れてしまうのでしょうか。主人公の名前「トト」だけははっきり覚えていました。

亡くなった父の影響で、小さい頃から洋画を観るのが日常でした。ゴッドファーザーを父と2人で映画館で観たのは確か4歳くらいと記憶しています。今ならR指定でダメなはず。血塗れシーンを幼子に見せる父はカメラマン。本当は映画監督になりたかったと帰り道にいつも聞かされていました。

そんな父が好きな映画がたくさん入っているのが、この「ニューシネマパラダイス」。初めて観たのは10代。娘と観るのは初めて。若い頃に感動したシーンと、娘と一緒に観てうるうるきたシーンは少し違っていました。

もちろん有名なラストシーンにグッときたけれど、自分の環境を変える転機や背中を押してくれる人、可能性を見出してくれる誰かに恵まれるありがたさ、色々響いて終始心がじんわり。私の人生ずいぶん経験値が増えました。その分感動も多くなります。同じ映画を見る醍醐味はこれですね。

優しく見つめる笑顔、恋する笑顔、切ない笑顔、どんなに泣いてもやっぱり笑顔は人生の中に必要だと改めて感じます。主人公の生き生きとした笑顔が印象的でした。出演者みんなの涙のシーンより暖かい笑顔が心に残る。私もそうありたいです。

人生のほろ苦さを映画を通して娘と語り合える幸せ。疲れが取れました。

その時その時の感性で作品の色が違って見える。父がいれば親子3代で感想を語り合えたのに、とちょっと寂しくもあり。

思えばもうすぐ父の命日。天国から一緒に観てくれていたかもしれません。

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